私はふだんはほとんどテレビを見ない。とくにテレビドラマを見ることはまずない。別に何か特段理由がありわけではないが、単に時間がないだけである。 しかし、なぜかチャングムの誓いだけははまってしまい、欠かさず見ることになった。土曜日の深夜はさすがに家にいることが多く、見るつもりが無くTVをつけているうちに知らないうちに見てしまい、ひきこまれてしまったのである。その中で、主人公のチャングムが宮廷から逃げ出すシーンがありはっとした。 自分の信念とお世話になった上司の命令とに板挟みになる場面である。なかなかこのような場面での対処法は難しい。日本人の多くは首をくくることも多くなる場面である。主人公のチャングムは、恋人を連れて逃げるという選択をしたが、その決断には見ながらなるほどと思った。板挟みに苦しんだときにはどちらの解決もせずに、その場を逃げ出してしまうのも積極的な解決方法なのだと手を打ったのであった