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  • asahi.com: ネロが清、忠犬が斑 明治大正の翻訳秘話 - BOOK

    「清と斑(ぶち)とは世に頼る蔭(かげ)なき寂しい身の上である」——『フランダースの犬』が97年前に初めて邦訳された時の冒頭だ。ネロ少年が清で、忠犬パトラッシュが斑。ジェハンじいさんは徳爺(とくじい)。なじみの薄い外国名は昔から翻訳者泣かせだった。 翻訳家の鴻巣友季子さんは『明治大正 翻訳ワンダーランド』で、日の翻訳文学がいちばん熱かった時代の息吹を『小公子』『女優ナゝ』など14作にまつわる秘話で生々しく伝える。 内田魯庵(ろあん)がトルストイの『復活』を翻訳連載した際、最初は退屈でも辛抱して読んでと読者に心得を説いた話もすごい。 原作者が建築家で読者が住み手ならば、翻訳者とは設計図に従って家を建てる大工さん、と著者はいう。その歴史上の匠たちが、くぎ1打つのにどれほど神経をとぎ澄ましたかがよく分かる。

    tm_z
    tm_z 2007/06/25
    原作者が建築家で読者が住み手ならば、翻訳者とは設計図に従って家を建てる大工さん、と著者はいう。その歴史上の匠たちが、くぎ1本打つのにどれほど神経をとぎ澄ましたかがよく分かる。
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