「これはアート! わからないお前は勉強が足りない!」とか言っている人たちがいる。 こういう人たちには現代アートを批判するという視点が完全に欠如している。 要するに《現代アート》というのはすでに既存の権力になっていて、彼らはそれを無批判に持ち上げることにこそ価値を見出しているわけだ。 「俺たちはわかっている。俺たちはすごい」とね。 ここで崇められているのは《現代アート》というひとつの偶像であり、そこには《現代アート分かってる人(びと)》という信者の群れが存在するということになる。 これは極めて保守的でカルト的なものに見える。 現代アートもかつては批評性を持ち得たのかもしれないが、現時点においては運動性を失いすでに腐っていて、残っているのは本質を失い形骸化したカルト的な何かだ。 大衆はバカだが嗅覚はある。 当然《現代アート》も《現代アート分かってる人(びと)》も支持されない。 あとは滅びを待つ