ブックマーク / honz.jp (2)

  • 神の眼をもつ男の半生『わたしの土地から大地へ』 - HONZ

    「神の眼」を持つといわれ、今世紀最も偉大な写真家と称される男がいる、セバスチャン・サルガドだ。ブラジル金鉱で働く男たち、爆発しつづけるクウェートの油田を消火する消防士、悲壮感漂うルワンダの難民たち、数百万羽ものペンギンたちの群れなど、その圧倒的なインパクトで人々の魂を揺さぶり、観るものを非日常へとつれ去ってしまう彼の写真。セバスチャン・サルガドの場合、写真というよりは一級の絵画のように、まるで何かを超越している。 彼の写真に心を奪われた著名人は少なくない。日では、緒方貞子・坂龍一・寺島しのぶら各界有名人が彼の写真に魅了されたと公言している。どうやらHONZ代表の成毛眞もその一人のようだ。 書はその稀代の写真家の人生を記した初の自伝。写真家の彼が被写体として選んだ「飢餓」「肉体労働」「移民」「難民」「虐殺」といったテーマは、20世紀から21世紀を生きる我々が抱える一大テーマでもあり、彼

    神の眼をもつ男の半生『わたしの土地から大地へ』 - HONZ
  • 究極のチンポロジー 『チンパンジーはなぜヒトにならなかったのか』 - HONZ

    なんとかオロジー=~ology というのは、「学問」を示す接尾辞である。したがって、タイトルにあげた「チンポロジー」は「ち◎ぽ」の学問。 という訳ではなくて、「チンプ」すなわちチンパンジーについての学問である。 われわれ人類と700万年前に枝分かれしたチンパンジーをめぐり、その生態、知能、進化、病気、言語能力、などなど、研究の歴史から最新の知見までをこれでもかと盛り込んである。それも文献だけでなく、実際の研究者へのインタビューも含めて。内容の豊富さから、まちがいなく史上最高のチンパンジーである。しかし、もしかすると、最初にして最後の「総合チンポロジー」のノンフィクションになってしまうかもしれない。 教科書でも啓蒙書でも、ある程度以上に幅広い内容を網羅した自然科学系のを書くのは、日人にとって不可能ではないかと思っている。言語の壁のためである。そういうを書くためには、専門外も含めて、膨

    究極のチンポロジー 『チンパンジーはなぜヒトにならなかったのか』 - HONZ
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