2011年08月08日17:40 カテゴリ本科学/文化 地球温暖化と宇宙線 エネルギー問題を考える時ややこしいのは、地球温暖化という別の次元の問題がからむことだ。再生可能エネルギーが「長期の解」だという人は、これを考えているのだと思うが、彼らの論拠とするIPCCの報告書は科学的に疑問が多い。 以前の記事でも紹介したように、IPCCの売り物だった「ホッケースティック」は捏造であることが明らかになり、その中立性が疑われている。ただ、これまではその問題点を批判する研究が多く、CO2に代わる説明がなかった。本書は、その候補を紹介している。それは宇宙線である。 太陽の黒点活動と気温に相関があることはよく知られているが、エネルギーの流入量はそれほど大きく変化しない。だがデンマークのSvensmarkは2007年に、太陽活動によって宇宙線が減るのが原因だという説を発表した。太陽の磁場が強まると宇宙線がそ