アフリカ、サハラ砂漠以南に生息する黒く小さなマタベレアリ(学名:Megaponera analis)は、日々シロアリと激しい戦いを続けている。 戦場は塹壕のような白アリの巣だ。シロアリを餌とする彼らは、そこから獲物を狩るために日夜問わず進軍を続けているが、シロアリの方も負けてはいない。大勢でフォーメーションを組み、力強い顎で戦いに挑む。 その結果、マタベレアリにも負傷者が続出するわけだが、今回、傷ついたマタベレアリが仲間から応急処置を受けている姿が確認された。 Medical Care for a wounded ant 勇猛果敢な戦士一族の名を持つマタベレアリ マタベレアリの名の由来は、19世紀の動乱で勇猛果敢な戦士として名を馳せた北ンデベレ族につけられた歴史的な呼称「マタベレ」だ。 アリの多くは生きては帰れない。シロアリの強力なアゴで手足がもげるなど、大怪我を負うものもいる。 仲間の兵