米IBMが開発したスーパーコンピュータ「IBM Watson」(以下、Watson)の採用は、医療分野におけるビッグデータの活用事例として、最も分かりやすいものの1つだ。Watsonは高い処理能力を備えており、データを素早く「理解」して診察中の医師を補佐したり、医学専門誌から学んだ大量のデータに基づき具体的な情報を提供したりできる。 Watsonをはじめ、他にも多くの医療関連のビッグデータプロジェクトが驚くべき成果を出している背景には、ある重要な技術要素の存在がある。自然言語処理(以下、NLP)と呼ばれる技術だ。 関連記事 Hadoopで年間6000症例を分析、帝京大学のBI事例 現場で役に立たない? 医療データ予測分析の「理想と現実」 医療分野のビッグデータ事例 「Hadoop」を採用した徳島大学病院 孫社長も賛同したiPad/iPhoneを活用する“医療クラウド”