電池大手のマクセルは産業機械向けに大容量の全固体電池を世界で初めて量産する。耐用年数が10年程度と長く熱にも強い。まず今夏に工場のロボット用に生産を始める。全固体は国内勢が開発で先行し、現在のリチウムイオン電池に替わって電気自動車(EV)向けなど次世代電池の主流になるとみられている。本格的な商用化に向けて市場が立ち上がってきた。全固体電池はリチウムイオン電池の液体電解質を固体に置き換えたものだ
米国航空宇宙局(NASA)は2023年1月26日、従来のロケットエンジンとは異なる仕組みで動く「回転デトネーション・ロケットエンジン」の燃焼試験に成功したと発表した。 このエンジンは「デトネーション(爆轟)」と呼ばれる超音速燃焼現象を使用して推力を生み出すという仕組みで、従来のロケットエンジンより少ない推進剤でより多くのエネルギーを生み出すことができ、月や火星などの深宇宙への有人飛行や探査機の飛行に大いに役立つ可能性を秘めている。 NASAが実施した回転デトネーション・ロケットエンジンの試験の様子 (C) NASA 回転デトネーション・エンジン 従来のロケットエンジンは、燃料と酸化剤からなる推進剤を「燃焼」させ、生成された高温高圧のガスを噴射することで飛行する。そのエネルギーは、私たちの感覚からするとものすごいものの、実際には燃焼という化学反応は比較的反応速度が遅く、放出エネルギーも小さい
紅葉の名所でもある栃木県の峠道「いろは坂」で、ホンダのハイブリッド車ばかりがトラブルで止まっていたとSNSで話題を呼んでいます。一体なにが起きたのでしょうか。 紅葉の名所「日光いろは坂」でなにが起きていたのか 2022年の紅葉シーズン真っ只中の週末、各地の名所では観光に訪れる人たちがあふれているといいます。 そんななか、紅葉で有名な観光地を行き来する峠道の途中で、ホンダの特定のハイブリッド車ばかりが故障し止まっていたと、SNSで話題となっていました。一体どんな事象が起きていたのでしょうか。 秋の紅葉シーズンを迎え、栃木県の名所である日光の峠道「いろは坂」では、週末ともなると大渋滞となっているようです。 新型コロナ自粛から少し解放されたということもあって、週末は登り切るまでに3時間かかることもあるといいいます。 そんな日光いろは坂で、週末の2022年10月30日に「ホンダのハイブリッド車ばか
日本で公職選挙が近づいてくると、「202X 年にもなって投票所に行く必要があるなんて」とか「オンライン投票もいまだにできないなんて」みたいな声をよく聞きます。 [1] 法にも技術にも詳しくない一般の人がそう思うのは自然なことでしょう。オンライン投票ができれば、少なくとも若年層の投票率にはいい影響があるかもしれません。しかし「現代的で民主的な選挙」の要件をしっかり満たしてオンライン投票を実現するのは、実は技術的にも容易ではありません。 「現代的で民主的な選挙」の要件とは、どういうものでしょうか。現在の技術でオンライン投票を実施すると、その要件はどのように毀損するのでしょうか。私たちはその要件を、本当に理解しているでしょうか。 本記事は、「現代的で民主的な選挙」の要件を振り返り、そこから導かれる「オンライン投票のなにが『難しい』のか」をできるだけ明確にする試みです。そして、議論をその先へ進める
電機業界で技術屋をしているんだけど、長期的に見て車の電動化が進むのは間違いないと思っている。 そのうえで気になるのは、技術の普及タイミングってそんなに正確に見切れるかなという事。 例えばうちの業界でいうと、有機ELの登場やフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行という技術の切り替わりを経験している。 ディスプレイ技術としての有機ELは20年以上前から有望視されていたが、小型ディスプレイとして普及したのは2017年にiPhoneXで大々的に採用されてからである。 製品自体は2000年くらいから世に出ていた(初期型のFOMAに有機ELディスプレイが積まれてたのを覚えているだろうか?)から、かれこれ15年以上たっている。 普及までに長い時間を要しているわけだが、その間研究開発で先行していた企業はどうなったか? NECはサムスン電子に技術を売り払って撤退、東北パイオニアは資金が続かず、アクティ
GoogleのAI研究チームであるGoogle AIが、低解像度画像にあえてノイズを追加して「純粋なノイズ」になるまで加工し、そこから高解像度画像を生成する「diffusion model(拡散モデル)」という手法を改善する新たなアプローチを発表しました。「画質の悪い低解像度画像から高解像度画像を生成する技術」には、古い写真の復元から医療用画像の改善まで幅広い用途が想定され、機械学習の活躍が期待されているタスクの1つです。 Google AI Blog: High Fidelity Image Generation Using Diffusion Models https://ai.googleblog.com/2021/07/high-fidelity-image-generation-using.html Enhance! Google researchers detail new m
名古屋大学(名大)は7月2日、「グラフェン/ダイヤモンド積層界面」が、重要な光情報のみを選択的に記憶し、不要な情報を忘却する脳型(脳のように働く)光記憶素子となることを新たに見出したと発表した。 同成果は、名大大学院 工学研究科の植田研二准教授らの研究チームによるもの。詳細は、オランダのナノ物質を含む炭素材料を題材にした学術誌「Carbon」にオンライン掲載された。 人間の脳では記憶すべき情報の取捨選択が状況に応じて瞬時に行われており、強い印象を持った情報(刺激の大きな情報)は長期記憶に移される一方、刺激の少ない情報については短期記憶として、短時間記憶されたあとに忘れられる。 この長期・短期記憶の存在が脳における情報選別の根幹となるが、今回行われた研究では、グラフェンとダイヤモンドを積層複合化した「グラフェン/ダイヤモンド(G/D)素子」を作製。その積層界面が重要な光情報のみを選択的に記憶
2024年11月05日(火) 大阪工業大学 新技術説明会【オンライン開催】 2024年10月31日(木) 東京電機大学 新技術説明会【対面開催】 2024年10月29日(火) ライフイノベーション 新技術説明会【オンライン開催】 2024年10月24日(木) 情報通信研究機構 新技術説明会【オンライン開催】 2024年10月22日(火) 生体の制御とセンシング ~首都圏北部4大学連合~ 新技術説明会【対面開催】 2024年10月17日(木) 神戸大学 新技術説明会【オンライン開催】 2024年10月15日(火) 神奈川工科大学 新技術説明会【オンライン開催】 2024年10月10日(木) 北海道大学 新技術説明会【対面開催】 2024年10月08日(火) 高専 新技術説明会【オンライン開催】 2024年10月08日(火) 山梨大学 新技術説明会【オンライン開催】 2024年10月03日(木
東京大学大学院工学研究家の研究グループはこのほど、電力を蓄えることで構造を自己修復する電極材料を発見したと発表した。二次電池は充電のたびに性能が劣化することが知られているが、発見した電極材料なら、充電により安定な構造に変化するため、充放電を繰り返しても性能が落ちないという。 二次電池の電力貯蔵は、電極材料からイオンを脱離することで行われるが、一般に利用される電極材料は、多くのイオンを脱離すると不安定化して構造が変化し、性能が大幅に低下する。この性能劣化は電池の寿命を短くするため、二次電池の電力貯蔵能を制限する要因になっていた。 今回発見した電極材料は、充電(ナトリウムイオンを脱離)すると、「積層欠陥」と呼ばれる構造の乱れが徐々に消失し、完全に充電すると、構造の乱れが全くない状態まで自己修復されるという。この自己修復は、充電と放電を繰り返した後でも起き、長時間での充電と放電を繰り返しても、ほ
By Owni /-) シリコンバレーから株取引を完全自動化する初の「人工知能ヘッジファンド」が登場していますが、世界最大級の投資銀行であるゴールドマン・サックスも大量のコンピューターエンジニアを雇用しており、人間のトレーダーに替わって株取引の自動化を進めています。 As Goldman Embraces Automation, Even the Masters of the Universe Are Threatened https://www.technologyreview.com/s/603431/as-goldman-embraces-automation-even-the-masters-of-the-universe-are-threatened/ 2000年のゴールドマン・サックスのニューヨーク本社では600人ものトレーダーが大口顧客の注文に応じて株式を売買していたそうです
1つの量子テレポーテション回路を繰り返し利用 東京大学工学系研究科教授の古澤明氏と同助教の武田俊太郎氏は2017年9月22日、大規模な汎用量子コンピュータを実現する方法として、1つの量子テレポーテーション回路を無制限に繰り返し利用するループ構造の光回路を用いる方式を発明したと発表した。これまで量子コンピュータの大規模化には多くの技術課題があったが、発明した方式は、量子計算の基本単位である量子テレポーテーション回路を1つしか使用しない最小規模の回路構成であり、「究極の大規模量子コンピュータ実現法」(古澤氏)とする。 今回発明した光量子コンピュータ方式。一列に連なった多数の光パルスが1ブロックの量子テレポーテーション回路を何度もループする構造となっている。ループ内で光パルスを周回させておき、1個の量子テレポーテーション回路の機能を切り替えながら繰り返し用いることで計算が実行できる 出典:東京大
オランダのアイントホーフェン工科大学がギ酸(蟻酸)を利用して走るバスの開発を2016年から進めている。同大学の学生チーム「Team Fast」は2017年7月6日、ギ酸を電気に変える装置を装備した小型トレーラー「REX」を連結した電気バスの試作モデルを披露した。 Team Fastは、ギ酸からつくった燃料を「Hydrozine」と命名。REXの中で、Hydrozineは水素と二酸化炭素に分解され、水素がバスを動かす電気を生む。分解時に生じる二酸化炭素は生産過程で利用されるので、二酸化炭素排出量は実質ゼロだ。 Hydrozineは通常のバッテリーと比較して、エネルギー密度は4倍になる。さらに高圧タンクが必要な水素エネルギーに比べ、安全でコストも掛からないという。また液体の状態で運用できるので、わずかな修正を加えるだけで燃料供給用の既存インフラを利用できると見込んでいる。
砂を液状にするという、ものつくり大学(埼玉県行田市)非常勤講師の的場やすしさん(53)と、同大教授の菅谷諭さん(56)の研究が関心を集めている。砂の中に空気を送り込み、液体のような状態にする「流動床(りゅうどうしょう)」と呼ばれるもので、アトラクションやトレーニング分野への応用が期待されている。 流動床は、砂を入れた容器の底から空気を送る。砂にかかる重力と空気で浮かせる力が釣り合ったときに液体のような状態になる。 研究室では、縦1・7メートル、横1・1メートル、高さ60センチの大型水槽に1トンの砂を入れて送風。手をいれれば水の中と同じような感触に変わり、底に沈めたボールも浮かび出る状態になった。川下りの映像を見る「ヘッド・マウント・ディスプレー」を頭部に装着し、船に見立てた小さな水槽も浮かびあがり、カヌーの疑似体験もできた。 3月、明治大学で開かれた情報…
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く