従来のソフトウェア工学は、属人性を排除して開発者の能力を均一化しようとしている。この点に置いて、従来のソフトウェア工学は決定的に間違っている。 ソフトウェア開発では、個人の生産性は上と下とで 30 倍違うと言われる。これが本当だと仮定したら、これだけ差がでるものを均一化なんてできるわけない (したところで間違った結論しかでない) んだから、属人性を排除することは大きな誤りである。 仕事が高度になればなるほど、属人性は排除できないし、人材の替えはきかない。問題を解決できない人間を100人集めても、問題は解決できない。問題を解決できるのは、問題を解決できる能力を持った人間だけ。頭の悪い大人100人より、すごく頭のいい小学生1人のほうが、成果物が出る。ソフトウェア開発はそういう類いの仕事。 よく、ソフトウェア開発を工場での作業に例える人がいるけど、これも「属人性を排除できる」という勘違いからもた