東京都知事の小池百合子氏が、「AIゆりこ」というコンテンツを、公式SNSで発信している。 これについては色々と考えるべきことがあるけど、さしあたり指摘するべきこととしては、欧州を中心にAIの倫理的課題を指摘され、包括的な指針の策定が進められている中で、こうしたコンテンツを政治家が発信するのはいささか不用意である、ということだ。 しばしばAIは人間の責任の領域を曖昧にするとして批判される。そもそも責任(responsibility)という概念は、国民に対する政治家の説明責任として形成された概念である。その政治家が自らの主張をAIに委ねているなら、それは無責任であるという誹りを免れないように思える。 たとえばAIゆりこは、AIゆりこが東京都の税金ではないことを、自ら弁明している。 しかし、AIゆりこが東京都の税金ではないと弁明しているのは、AIゆりこである。ではこの発言の責任は誰が負うのだろう
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