「剣道三倍段」という言葉を知っていますか。僕はずいぶん昔に上司から「無手の空手家や柔道家が武器を使う剣道家と互角の戦いを挑むには三倍の段位が必要なんだよ」と教えられました。当時、社内で定年退職する方がいて、その息子さんが警察官、しかも剣道の有段者であるという会話の中から飛び出した言葉だったと思います。 「剣道三倍段」の意味を改めて調べてみると、「武器術において、槍や薙刀を相手にするためには剣の技量が三倍(三倍の段に相当する実力)必要になる」が本来の意味だそうです。どうやら昭和の人気空手漫画「空手バカ一代」の作中にて、剣道初段と空手三段が互角だという意味で使われたことから、本来の意味とは異なる解釈が広まったようです。危うく僕も皆さんに間違った情報を伝えてしまうところでした(間違いというわけでもないんでしょうが)。 話は変わりまして、過去または現在、あなたにはライバルと呼べる存在がいますか。趣