餓死した裁判官の話 今、NHKBSで朝の連続テレビ小説『まんぷく』が再放送されています。『まんぷく』は、インスタントラーメンを世に広めた日清食品の創業者安藤百福さんとその妻をモデルにしています。 カップ麺 イラスト 12月2日の放送、54話「違うわ、萬平さん」の中で、餓死した裁判官のエピソードがありました。おそらく、山口良忠裁判官の話をベースにしているのでしょう。以前、記事にしたことがあります。 終戦直後の食糧難の時代です。 配給の食糧さえ国民の手に渡るまでに次々中抜きをされていきます。配給ルートの確保が難しいとして、戦後直後の混乱期に国民の手に渡る食料は粗末になり、届くまでにも何日もかかりました。結局、多くの人が飢えで亡くなっています。闇市で食料を得ないと生きていけない現状を訴えても声は届きません。法の番人として正規のルートで手に入るものしか口にしなかった山口良忠裁判官は1947年10月