カメキチの目 人により形はいろいろでも、人生について考え思う ことは誰にもある。 思春期のそれは直球で、「悩む」という言い方がいちばん似あっている(当方も いちおう悩んだ。そのころ読んだ本はたった数冊だったが、一つにヘッセの 『車輪の下』もあった) 青い悩みの時代は遠い昔のことになったが、 ハゲと白髪がないまぜの、立派な(外見だけ)老人に なっても未だ自問が続いている。 「悟った」という境地にはとうてい至らない。 しかし、至りたい 。 神仏じゃあるまいに。達するはずがない。 しかし自分なりに長く生きてきて、さまざまな経験・体験を積み、学び、 「こんなものだろう…」とそれなりに確信したことは増えた。 (わが人生も先が見えてきたので、至らなくてもどこかで手を打たねば…) 青くさくても、「人生」ということに何かしら 感じ考えさせるところがありそうな本には、 いまもって惹かれる。 --------