2020年から続くコロナ禍においては外食や飲酒が制限され、息苦しさを訴える声が相次いでいる。不自由さを強いられたことにより、「食」が持つ栄養摂取以外の意味に、私たちは気付き始めたのではないだろうか。 そもそも、私たちはなぜ食べるのだろう。 それを探るため、南極越冬生活や模擬火星空間など、あらゆる物事が制限される「極地」に身を置いてきた極地建築家の村上祐資氏にインタビュー。日常のさまざまな要素が極限まで削ぎ落とされる極地では、人間の真のあり方が浮き彫りになる。そこで見えてくる「食」の意味とは? 村上氏の経験談を通して、改めて考えていく。 人の営みの本質を探る、「極地建築家」という仕事 極地建築家の村上祐資氏 極地建築家の村上祐資氏は「人が暮らすとはどのようなことなのか」を踏査するため、2008年から1,000日以上を「極地」で過ごした。なかには南極越冬隊として昭和基地に15カ月間滞在した経験
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