「何の努力もしていない女子高生がちゃっかり南極に行く話」 と言う文脈で批判している人がいるのも分かります。 何故なら、今はネットでググれば、南極に行く人的、経済的その他あらゆるメソッドの 関連情報が知れるし、ウィキとか斜め読みしておけば、南極の実情もその背景にまつわる 歴史や情報も入手できる。実のところ、生涯、日本国内から出ないような人間でも、 南極で観測隊員として何年も暮らしたような「知った風な口が利ける」 (それこそ、自分では何の努力もしないで) そうした、デスクトップに並んだ情報を横目に、本作を鼻で笑うのも楽しみ方の一つでしょう。 ただ、この作品で描きたいのは、 何よりも個人が持つ「強い思い」と「一歩踏み出す勇気」、 そしてリアルな若さの中と、歳を重ねても心の中に持つ、 それぞれの「青春」への賛歌なのだと思います。 南極観測隊への参加は、しらせ一人の閉じられた想いだけで実るものはなく