ITER計画懇談会の中間報告書において指摘され、当分科会の調査審議事項である「核融合エネルギーの技術的実現性」について明らかにするために、本節においては、核融合炉を実現するための技術開発の現状と、核融合炉の実現に向けての技術開発の見通しについて述べる。 トカマク型核融合炉の技術開発には、核融合反応を起こす炉心プラズマに関する「炉心プラズマ技術」、真空容器、超伝導コイル、加熱電流駆動装置等の「工学要素技術」、工学要素技術の中で発電技術に関わる「ブランケット・材料技術」、さらに、安全なシステムとして開発するために重要な「安全技術」、またプラントとしての運転と保守に関する「運転・保守技術」、等があり、以下の各節で議論する。前章で述べたように、核融合炉開発は、中核装置を中心とした研究開発を段階的に進めることが必要である。 段階が進むにつれて要求される技術内容は徐々に高度化するが、核融合炉を構成する
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