中日の与田剛新監督の右腕がつかみ取った今ドラフト・ナンバーワン選手の交渉権。来季は中日復活の年になるか? 史上初、11球団が高校生野手を1位で入札した。 これまでのドラフトでは一人前になるまで時間がかかる高校生、特に野手は3位以下で指名されることが多かった。しかし、昨年は清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム)、安田尚憲(履正社→ロッテ)、村上宗隆(九州学院→ヤクルト)、中村奨成(広陵→広島)が1位で指名され、今年も根尾昂(大阪桐蔭→中日)、藤原恭大(大阪桐蔭→ロッテ)、小園海斗(報徳学園→広島)、太田椋(天理→オリックス)の4人が1位指名され、入札は西武の松本航(日本体育大)以外は根尾、藤原、小園の3人で占められた。 高校生野手の1位指名がここまで多くなった遠因は、'05~'07年の3年間だけ行われた、分離ドラフトにあったと思う。 高校生だけを対象としたドラフトでは即戦力候補の大学生、社会人に向