2024年4月18日のブックマーク (1件)

  • 花も花なれと詠んだのは――ガラシャの「辞世」|やぎ

    何の折りだったのかは忘れたのですが、ガラシャの辞世が小説でどう書かれているか知りたくなって、手近にあったので山田風太郎を開いたことがあります。「忍法ガラシャの棺」だったかと。 ところが、作中のガラシャは辞世を詠んでいない。あれ? と思いましたですよ。 ガラシャの辞世と言えばなんといっても、 散りぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ 有名 で、ガラシャを扱ったの題名にも、しばしば採られています。 こう、なんといいますか、実に山田風太郎的な辞世です。死ぬべき時に死ねなかったつらさを何度も書いている人ですから。なのに山田風太郎はガラシャを書くのに、この辞世を持ってきていない。 おかしいなと思って『人間臨終図鑑』を見てみたのですが、ガラシャの頁はあるのにこの辞世は載っていないんですよね。 山田風太郎はこの辞世を知らなかったのか……と考えて、ふと気づきました。 違うかもしれない。 そも

    花も花なれと詠んだのは――ガラシャの「辞世」|やぎ
    tockri
    tockri 2024/04/18
    すごい面白い。たぶん、創作物のオリジナリティとか剽窃とかユニークネスとかあたりの感覚が今と江戸、明治じゃ全然違うんだろうね。大量の出版、流通とインターネットっていう大きな転換点を2回挟んじゃってるから