戸愚呂神話(第二節) (戸愚呂の芽) それはまだ生えかけの小さな芽 平和は続いた 平穏な日々、人々との共存、魔界と人間界は繋がりを持ち、妖怪と人が共存するという世界が実現していた。 知能を持ついきもの、その全てが戸愚呂を一神教とし、敬い、紛争や戦争は起こらなかったのだ。 だが、自然とは突如にして牙を向く。 未曾有の大災害だった 強さを誇る彼一人を残して自ら生んだ種と共に生命は朽ち果て、大地は穢れる。 ただ一人強い悲しみを背負い、祈り、自身の最大限の力をもって大地と生命を元の世界に。 救いたい 一途な思いとは裏腹にそれは自らの聖光気を使い果すまでの力を要していた。 TOPへ戻る