「機動戦士ガンダム」誕生20周年記念企画の一環として制作された作品。 富野由悠季監督が「機動戦士Vガンダム」以来5年ぶりに「ガンダム」シリーズへ復帰したことでも話題を呼んだ。 従来の「ガンダム」シリーズは、SF戦争ドラマとしてハードな世界観を持つ作品が多かったが、本作では20世紀初頭を思わせる牧歌的な世界を舞台に、寓話的な優しい雰囲気を漂わせる物語が展開された。 「∀」とは数学記号の一種で、「全てを含む」という意味を持つ。本作のタイトルにこの記号が冠されたのは、この作品がこれまでのガンダムの歴史をすべて受け入れた上に構築されていることを意味している。 当初は宇宙世紀という共通の歴史の中で展開された「ガンダム」シリーズも、「機動武闘伝Gガンダム」以降は作品ごとに独自の世界が描かれるようになった。 だが本作ではそれらもすべてを、はるか過去の出来事、「黒歴史」の一部として描いている。 そのためシ