2006-11-29 君が 沼人村の住人になると 記念として 沼のほとりに一本の木が植樹されます。 この木には 君の名前がつけられて 君と共に生長します。 君の心の色んなものを糧にして ニョキニョキ伸びます。 例えば君の わりと腐り果てた性根の色んなものを糧にして。 独りぼっちの君が 見るも微笑ましい幸せいっぱいな恋人同士のことを羨ましくて羨ましくてたまらなくなった時に 君の腐れた性根からジクジク滲みだしてくる 厭な臭いのする腐汁を肥料に ねじれた根を深く張り。 独りぼっちの君の 見るも微笑ましい幸せいっぱいな恋人同士が ちょっとしたすれ違いと勘違いと思い違いから 険悪な雰囲気になって結果不幸せなことになってしまう過程を想像して気持ちを晴らすなんていう後ろ向きの思考からだだ洩れる 酸い臭いの粘液状を肥料に歪んだ枝を伸ばし。 すくすくと生長した木の幹は 光を嫌う植物特有の青白さをしていて 腐