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ブックマーク / www.med.or.jp (1)

  • 第26回「心に残る医療」私の体験記コンクール入選作品集

    「マグロがべたい。生寿司がべたい」 この妹のひと言で、母と私は炎天下の街に寿司屋をさがしに出た。 まだ二十代前半、遊びたいさかりの妹は、末期がんで入院している。べることが今では唯一の楽しみになってしまっていた。 タクシーをみつけて乗り込むと、ラジオから今日は今年の最高気温だと流れてきていた。 まもなくタクシーは一軒の小さな寿司屋の前に停まった。中に入ると客はいない。みるからに頑固そうな店主と奥さんらしき人が、カウンターで海苔巻き寿司を作っている。 母が進み出て頼んだ。病室で生寿司を待っている重病人がいます、大好きなマグロの寿司をべさせてあげたいのでにぎってください、と。 外は暑いがまたタクシーを使って病院まで届ければいい。これで寿司を妹にべさせられる。母も私もほっとした。 ところが、店主は首を横にふった。 「悪いんですけどね、うちは持ち帰りの寿司はにぎらない主義なんですよ」 店主

    tohokuaiki
    tohokuaiki 2015/05/25
    ふと、お寿司がたべたいなーって思って、検索したら「おすしが」って入力した時点で「お寿司が食べたい」ってサジェストが。みんな考えることは一緒やなー。とほっこり思って検索結果に出たこのページ読んで泣いた
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