多様な発問 ごんぎつねに関する発問は、たくさんの参考例があると思います。子ども達から「疑問に思うこと」を募っても、興味深い疑問がたくさん出てくることと思います。それぞれの文の頭に「どうして」を付けるだけでも主題に迫るような話し合いに導くことができるのではないかと思えるくらい、たくさんの面白い疑問ができます。例えば、はじめの方に出てくる文に「どうして」を付け、「『どうして』中山から少しはなれた山の中に住んでいるの」という問いかけを作れば、ごんの孤独な境遇を想像するきっかけとなると思います。 だからといって、全てを疑問形にして授業の中に取り入れることは無理です。限られた授業時数の中で、子ども達にこの物語を有意義に読み取らせていくためには、多様な発問の中から精選することが必要になってくると思われます。1時間の中での主要発問と小発問をどう絡ませながら授業をしていくかという課題はその時々の授業の形態