現実社会の複雑さを考えれば当然のこととはいえ、「どの経済学者に聞いても、『それは、こうだ』と、間違いなく同じ答えが返ってくる」問題は少ないようだ。そんなことがわかってきた前回までを振り返りつつ、「それなら経済学で何がわかるの?」というあたりを聞いてみた。
奈良・大淀病院事件において、「満床でベッドがなくても、ソファーに寝かせてもいいから受け入れれば良かったのに」という意見が、主に医療現場を知らない人たちに見られたのは記憶に新しい。Inoueさんが正しく指摘するように、医療界でのテクニカルタームを誤解しているがゆえであろう。「ベッドがない」「満床である」とは、物理的なベッドの不足を意味するのではなく、マンパワーの不足を意味している。 門外漢の方々が誤解するのもわからんでもないが、少なくともテレビや新聞で医療者を批判しようかって人なら、その程度のことぐらいは知っておいてもらいたい。プロ野球選手のプレイを、「3塁のほうが近いのだから、打者は1塁ではなく3塁に走れば良かったのに。でき得る限りのプレイを行うのがプロスポーツ選手の使命であり義務だ。恥を知れ」などと解説するようなものである。かような解説者は二度と野球についてコメントする機会は与えられない
個人のブログに商品や映画の感想を書いてもらいPRする「口コミマーケティング」。その現状が2006年11月3日のNHK「ニュースウォッチ9」で放送されたところ、「企業から金貰って提灯記事を書いてるブロガー」と決め付けられ、ニュースに登場した女子大生のブログが大炎上した。PRを仕掛けた企業のホームページには「誤解を解きたい」とするコメントが載るなど大騒動になっている。 「口コミマーケティング」は、アメリカでは「バイラルマーケティング」と呼ばれ、既存のユーザに自社の商品やサービスを知人に口コミで紹介してもらうもの。「バイラル」は「感染的な」という意味で、ウィルスの感染・増殖に例えている。 「上手なブログの書き方」を指導される 「ニュースウォッチ9」には、1日に1万人が見るブログを運営する女子大生で雑誌の読者モデルを務める坊農(ぼうのう)さやかさんなどが登場。映画の試写会にでかけたり、レストランで
私は、携帯電話の誇大広告問題でいま大混乱の渦中にあるソフトバンクショップの社員だ。番号継続制度「MNP」が解禁された10月下旬から、「通話料0円!」「メール代0円!」といった広告表示が問題視され、公取も法的措置に向けて動き始めた。現場では、お客様から「詐欺ではないか?」「無料ではないよね?」と聞かれ、「お客様を欺いてしまったのでは」と思いながら売り場に立ち続けている。 問題は「他社より安い」と錯覚させる商法だけではない。新情報システムや商品についての一方的通達、研修なし、そして予測できたシステムダウン。店員は非常識な客集めで疲弊しきっている。 【Digest】 ◇非常識な商法はソフトバンクの企業体質 ◇はずし忘れれば「毎月5,000~1万円弱」プラス ◇販売実績ないのに「本来なら月9,600円」 ◇免許証情報をデータ化する「ジニー」の不安 ◇顧客情報登録を「ぶっつけ本番でやれ!」 ◇ボーダ
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