**トップ交代、グローバル企業への回帰踏襲 日本IBMは、米IBMゼネラル・マネージャーのエリー・キーナン氏(52)が4月1日付で社長に就任する。ポール与那嶺社長(59)は同日付で特別顧問に就き、6月末に退社する。社長交代は2年3カ月ぶり。キーナン氏は経営幹部として世界を渡り歩いてきた実力者。直近は米本社のデジタル変革担当として活躍した。その経験を生かし、日本でクラウドサービスや人工知能(AI)を活用したデジタル変革を展開する。 1月に新会計年度がスタートしたばかりであり、突然の人事にも思える。しかし、与那嶺社長は17年に60歳を迎え、さらに在任2年を回ったことを節目に退任の意向を米本社に伝えていた。 キーナン氏はイスラエル出身で、イスラエル国籍と米国籍を持つ。IBMにはプログラマーとして入社。米マイアミ大で経営学修士(MBA)を取得し、00年にアジア太平洋地域バイス・プレジデントに就任し