『浦島太郎』の続きだよ! 僕もプロポーズされたいなあ。 国立国会図書館デジタルコレクション - 御伽草子. 第21冊 (浦嶌太郎) 【原文】 浦島太郎申しけるは、 「ともかくも、仰《おほ》せに従ふべし」 とぞ申しける。 さて、偕老同穴《かいらうどうけつ》[共に年を取り、同じ墓に入ること]の語らひも浅からず、 「天にあらば比翼の鳥[雄と雌が一体になった鳥][仲の良い男女のたとえ]、地《ち》にあらば連理の枝[二つの木同士がつながった枝][仲の良い男女のたとえ]とならん」 と、互いに鴛鴦《ゑんわう》[おしどり][仲の良い男女のたとえ]の契り浅からずして、明かし暮らさせ給ふ。 さて、女房申しけるは、 「これは竜宮城と申す所なり。 この所に四方に四季の草木《さうもく》を表せり。 いらせ給へ。見せ申さん」 とて、引き具して出にけり。 まず、東の戸を開けてみれバ、春の景色と覚《おぼ》へて、梅や桜の咲き乱