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ブックマーク / www.um.u-tokyo.ac.jp (1)

  • 真贋のはざま

    20世紀の美術家は、「芸術」をモノとして存在する作品それ自体から行為やコンセプトへと拡張し、結果として作品それ自体の実制作が以前ほど大きな意味を持たなくなった。こうした「芸術」概念の転換を促したのがデュシャンの一連の仕事であり、なかでもこの『大ガラス』は20世紀美術の金字塔と言うにふさわしい。生前のデュシャンに許可を得て、没後にその設計図ともいえる『グリーン・ボックス』を基に制作されたこの大作は、「レプリカ」であると同時に「オリジナル」でもあるという二重の意味を担っており、従来の「オリジナル」概念を根底から揺るがすことになった。現代美術では「オリジナル」が複数個存在する作品を「マルチプル」と呼び、オリジナル/コピーの旧い二項対立の失効が早くから問題にされてきた。 28-1 マルセル・デュシャン、『花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも』(通称『大ガラス』東京ヴァージョン)

    tokada
    tokada 2010/03/18
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