イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの新たな衝突は、インドと中東、欧州を結ぶ野心的な貿易回廊構想の実現性に影を落としている。写真はガザ地区で8日、イスラエルの攻撃で破壊されたモスク(2023年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa) [ロンドン 10日 ロイター BREAKINGVIEWS] - イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの新たな衝突は、インドと中東、欧州を結ぶ野心的な貿易回廊構想の実現性に影を落としている。 米国が支持する同構想は9月にインドで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて公表され、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」に対抗する狙いがある。ただ、イスラエルとハマスの戦闘激化で中東を巻き込むグランドビジョンはどれも一時停止を余儀なくされた。 「インド・中東・欧州経済回廊(IMEC