私たちのエゴは消え去り、世界に対する新たなモノの見方が生まれるのです 「まさか、夢にも思いませんでした」とノミネートしたアーティストは語る。
集まった押井マニアに向けて語る押井守監督 鬼才・押井守監督が29日、新宿バルト9で行われた映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』ティーチインイベントに来場、宮崎駿作品について、行き当たりばったりで願望だけで作られていると辛口で批評した。 映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』予告編 構想15年、総製作費20億円、カナダとの合作でオール北米ロケにより撮影された本作。この日は大勢の押井マニアが集結し、観客からは「押井監督は『構造』という言葉を使うが、この映画の構造は?」「映画の体感時間をどのように考えるか?」といった、哲学的な質問が続々とぶつけられた。 ADVERTISEMENT 押井は、「構造というのは、建築的なイメージで言っているのですが、何が何を支えているのか、ということ。キャラクターというのは単独では成立しない。キャラクターっていうのは正確に言えば三角形で成立するもの。それを僕
「スター・ウォーズ フォース・アンリーシュド」は2008年に発売されたゲームでPS3、Xbox 360、PC、Wii、DS、PSP、iPhone、Mobileそして小説、コミックと他に類を見ないほど幅広く展開された作品である。それもそのはず、この作品はスター・ウォーズ・ユニバースの創造神ジョージ・ルーカスが肝いりで監修した正統な「エピソード3.5」にあたる作品で、ルーカス・アーツがPS3、Xbox 360、PC版を担当し、他機種版をルーカス・アーツ指揮のもと別会社が制作し、日本ではPS2、Wii、DS、iPhoneのみが展開された。 残念なことにルーカス・アーツが制作したPS3、Xbox360、PC版は日本語ローカライズが販売されることはなかった。有志翻訳があるので海外版を入手した際にはそちらでプレイすることは可能だ。現在は「アルティメット・シスエディション」というダウンロードコンテンツが
『バケモノの子』 - (C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS 映画監督・細田守と常に二人三脚で、『おおかみこどもの雨と雪』や『バケモノの子』などのヒット作を手掛けてきた齋藤優一郎プロデューサーが、細田作品の製作拠点であるアニメーション映画製作会社スタジオ地図の立ち上げから今日に至るまでの軌跡を明かした。スタジオ地図の代表取締役も務める齋藤プロデューサーは、『時をかける少女』から10年以上にわたって細田監督とその作品を支えてきたいわば女房役。2011年に細田監督とスタジオ地図を設立し、細田作品の魅力を国内外に広く発信している。 スタジオ地図は、“世界で最も小さなアニメーション映画製作会社”と謳う。その設立目的は細田監督の新作映画を作ることだった。「理由はただ一つ。『おおかみこどもの雨と雪』を作るためでした。映画を作る動機は与えられるのではなく、
さぁー今一番危険な地雷タイトルが出て参りました。 何書いてもめちゃくちゃ言われるだろうねこれ。 観てきましたよ。 前提を先に言えば、本当久方ぶりに「羨ましい」と思った作品です。 「ああーこういうのやりたい!!」と思った作品です。 そして、少なくとも今は、この映画を超える絵を、1カットたりとも作れる自信が僕にはない。 それでも不満はあったし、怒りもわいた。 これは負け惜しみ。 『ほしのこえ』で初めて新海さんを観て、当時まだ駆け出しの演出だった僕は、「わぁー凄い人が出てきた!俺は追いつくのかなぁ?」と、口を開けっ放しで涎垂らして観ていた。 あれから約15年、差は縮まるどころか、大きく離された。 それはしょうがない。実力の差なのだろう。 僕は分相応の作品を作るしかない。そう決めて、今もいる。 ちょっとこれを引用しよう。 新海誠「君の名は。」に抱く違和感 過去作の価値観を全否定している 震災の経験
2016年10月21日に発売を控えるEA DICEのシリーズ最新作『バトルフィールド 1(Battlefield 1)』。これまでの特集では、第一次世界大戦で活躍した陸/海/空の兵器などを解説してきましたが、今回は戦場のイメージをより掴み易くすることが出来る映画やゲームなどをご紹介したいと思います。 第一次世界大戦をテーマにしたゲーム/映画は、第二次世界大戦が大きく注目されたことから相対的に多く制作されていません。そのため、戦いの魅力を伝えやすい戦闘部分の描写が多い作品に絞り、現在でもオンデマンド配信や通販で容易に入手/視聴/プレイ出来るものをピックアップしました。 ■映画編 ●『アラビアのロレンス』 本作は、アラビア半島に駐在したイギリス軍のT・E・ロレンスを題材とする、『戦場にかける橋』で知られるデヴィッド・リーン監督の映画『アラビアのロレンス』。あらすじは、バイクの交通事故によって死
Vol. 12 ルーニー・テューンズ: バック・イン・アクション バッグス・バニー、ダフィ・ダック、ポーキー・ピッグ、ワイリー・コヨーテなどなど、世界的人気キャラクターを多数擁するワーナー・ブラザーズのアニメーション・シリーズが、通称「ルーニー・テューンズ」。特に 1940 ~ 50 年代の黄金期、テックス・エイヴリーやチャック・ジョーンズといった伝説的アニメーターたちによって生み出された傑作短編群のギャグの切れ味、アイデアの斬新さは、現在の感覚で見ても神懸かり的と言うほかありません。 王者ディズニーに比べて際立つのは、スラップスティックでナンセンスな笑いをとことん追求していった結果としての、アナーキーかつ知的な「毒っ気」。例えば、「すべてはあくまで人の手によって描かれたものである」というアニメーションの技法自体から、「上映されたフィルムを観客が観ている」という枠組みそのものに至るまで、と
「(前作の)『崖の上のポニョ』をやっている時には僕の方が先に行っているつもりだったのに、時代の方が追いついてきた。(今回の映画で描いた)関東大震災のシーンの絵コンテを書き上げた翌日に震災(東日本大震災)が起き、追いつかれたと実感した」」 (日本経済新聞「宮崎駿 時代が僕に追いついた 「風立ちぬ」公開」2013/7/27 より) 宮崎駿は、幼い頃から現実と妄想の区別がつかないという特殊な才能を持つ、生粋の直感型クリエイター(オタクとも言う)である。 おそらくは毎晩のように、夢の中で「日本アニメの神様」手塚治虫と勝手に出会って、脳内手塚治虫にあれこれ励まされていたのであろう。手塚治虫の夢の世界と自分の夢の世界がリンクしている、と彼は信じていたのだと思う。 たとえ未曾有の大震災に巻き込まれても、慌てず騒がず「空に飛行機が飛んでいるゾ〜」とグリプス戦役末期のカミーユみたいなことを言いだしかねないの
もはやゲームのみならず、すべてのエンターテインメントの頂点に躍り出たと言っても過言ではない『グランド・セフト・オートV』(以下、『GTAV』)のスゴさを、いくら言葉を費やして語ろうとしたところで野暮なもの。とにかく少しでもプレイすればそのハンパない度は、老若何女、魑魅魍魎、どんな人にもわかるはず。シリーズをプレイし続けてきた者としては、『GTAV』がいかにユーザーへのパフォーマンスに優れた特別な作品であるかは承知であろう。というわけで、ゲーム内容について特筆すべきことは数限りなくあるが、それは奥歯のさらに奥に押し込めておいて、今回は別の視点から語らせてもらおう。 僕は本作の発売日(10月10日)の数週間前からAmazon.co.jpで予約していたものの、何気なく発送日をチェックしてみたら「発送日12日以降」となっており激怒。即刻、取り消しをクリック。しかたなく10日の朝、秋葉原へ赴きソフト
「キネマ51」:第16回上映作品は「ブリングリング」 ライター:関根 圭 ライター:須田剛一 12→ グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が支配人を務める架空の映画館,「キネマ51」。この劇場では,新作映画を中心としたさまざまな映像作品が上映される。 第16回の上映作品は,ハリウッドセレブ宅を荒らしまくったティーン窃盗団の実話を元に,ハリウッドセレブのソフィア・コッポラが映画化したセレブムービー「ブリングリング」だ。 「ブリングリング」(原題:The Bling Ring) 提供:東北新社 配給:アークエンタテインメント/東北新社 R15+ 12月14日(土)渋谷シネクイント ほか 全国順次ロードショー (C)2013 Somewhere Else, LLC. All Rights Reserved 映画「ブリングリング」公式サイト 須田: 部長,セコムしてますか? 関根: セコム
Vol. 03 セックス・クラブ 前回の『26 世紀青年』に引き続き、ちょっと誤解されてしまいそうな邦題が付けられてはおりますが、要はこれ、あの『ファイト・クラブ』と同じ原作者=チャック・パラニュークの別の小説の映画化だから、ということなんですね。原題は『チョーク!』。 内容的にもなるほど「セックス依存症版ファイト・クラブ」といった趣の毒っ気たっぷりなコメディで、生の実感を求めて奇行に走る主人公像 (ともすれば共感しづらいだけにもなりかねないアクの強いキャラクターを、個性派サム・ロックウェルが見事チャーミングに演じきっています)、終盤に用意されているドンデン返し的な仕掛けなど、重なる部分は確かに多い。アンジェリカ・ヒューストン演じるブッ飛んだ母親との可笑しくも哀しい関係性なども見応え十分、これは隠れた逸品と言って良いのではないでしょうか! ここで注目していただきたいのが、脚本・監督を手掛
Vol. 02 26 世紀青年 日本の某大ヒット漫画に便乗した邦題を後から付けられてはおりますが、本作こそ、いったん観てしまえば何かにつけて思い出さずにはいられない、知る人ぞ知る「裏定番」! 原題の『IDIOCRACY』というのはもちろん造語ですが、あえて日本語に訳すなら、民主制ならぬ「バカ主制」か……軍による冬眠計画のミスによって 500 年後の未来に目覚めた主人公は、誰も彼もがすっかり知性を退化させ、崩壊寸前にある世界を目の当たりにします。 まずはこの、完全にバカ化しムチャクチャになっている 26 世紀アメリカ社会の様子を「観光」するのが、まるで悪夢を見ているようで、恐ろしくも楽しい! 無計画に捨てられ続けたゴミは文字通り山となって雪崩を起こしているし、畑にまでスポーツドリンク (!) を撒いているため農作物は育たず深刻な食糧難……そんななかで人々は、ジャンクフードをつまみながら恐ろ
Has Hollywood Sold Out on Tibet? 巨大市場に目がくらんでチベット支援は二の次に── 中国当局の「残忍性」に目をつぶる米映画業界の危険な兆候 ハリウッドと中国の間に残るしこり──それはチベットの問題だ。セレブ活動家たちは長年、チベット独立を支援するコンサートを企画し、授賞式で「チベット解放」を叫び、中国が「ジャッカル」だの「羊の皮をかぶったオオカミ」だのと呼ぶダライ・ラマと親しくして中国政府をいら立たせてきた。 97年にチベットに関する映画2本(ブラッド・ピット主演の『セブン・イヤーズ・イン・チベット』とマーティン・スコセッシ監督の『クンドゥン』)が公開されると、中国当局は即座に非難。ピットとスコセッシは入国禁止となった。 そんな中国政府がハリウッドとチベットの映画を共同製作するなんてとんでもない、ばかなことを言うな──と思うだろう。しかしハリウッドが中国依存
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