『世界を変える思考力を養う オックスフォードの教え方』(岡田昭人著、朝日新聞出版)の著者は、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授、オックスフォード大学教育学博士。日本人で初めて、オックスフォード大学教育大学院で教育学の博士号を取得した人物だそうです。 歴史上の偉人も含むOB・OGの実積から、オックスフォード大学の理念をひと言で表すとすれば、それは「常識を打ち破る」ということです。(Prologue「オックスフォードの『教え方』が、なぜ今必要なのか」より) この一節からもわかるとおり、著者は本書で、世界を舞台に活躍するグローバル人材になるために必要なこと、とりわけ原題の日本人に欠けていると思われる「6つの能力」について解説しているわけです。 1.統率力:自然に人の上に立ち、他のものをリードする力 2.創造力:模倣を繰り返し、そこから斬新な発想を生む力 3.戦闘力:相手の意思を尊重しながら