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人工知能の人工生命への接近 久木田水生 1. 序 人工知能(AI)は人工的なシステム(コンピュータやロボット)によって人間の認知や推 論などの過程を模倣する試みである1 。外界を認知し、それに基いて推論し、一定の判断を 下すことは、およそあらゆる生物にとって不可欠な能力であるから、従ってある意味でAI は人工生命の一部と言うこともできる。しかしながらこの二つの分野は、誕生し確立され 始めた当初から、顕著に異なった方法論を採用していた。AIは人間の知的振る舞いを入力 と出力という観点で捉え、それと等価な振る舞いをするシステムを開発することを目指し てきた。一方で人工生命は、出力としての振る舞いそのものよりも、そのような振る舞い を生み出すメカニズムの本質を明らかにすることを目指してきた。そのため伝統的にAIと 人工生命は――その明白な親近性にもかかわらず――区別されてきたのである。 しかしな
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