タグ

ブックマーク / runday.exblog.jp (5)

  • わたくしという存在の発見 | 田口ランディ Official Blog

    2000年に作家としてデビューした時に2011年の自分をまったく予測できなかった。どのような自分になっているのか、いやそれ以前に、小説を書き続けているのだろうか……と。 なんと、私は書き続けているし、いま、最高の状態だ。混乱はあるが、書きたいものははっきりしている。今年、発表した作品は私の新境地であるし、これからこの方向性に向っていくことを確信させてくれた。いま、自分が関わっていること、やろうとしていることの全てがおもしろく、驚きとともにあり、あらゆる人と出会うべくして出会い、どのような問題も、無限の宇宙に広がる星座のように意味と物語を織りなし、ただ、書くというそれだけの行為によって死者も生者も含めたすべての魂と関係することができるとがわかった。 快感だ。関係するために書いている。コミュニケーションのために書いている。つまり、なにかを書くという行為は、私にとって、存在との戯れなのだ。精霊と

    わたくしという存在の発見 | 田口ランディ Official Blog
    tokyo_capacitor
    tokyo_capacitor 2011/07/03
     そんなに簡単に「わたくしの存在」を発見されてはこまります!! といいたいところですが、この全能感はなんだろう。ちょっとうらやましい。
  • 7月2日 「伝えることの大切さ」明治大学 | 田口ランディ Official Blog

    ■学生のみなさんが企画したイベントに参加します。若い方たちが熱心に活動していらっしゃるのでお役に立てればと思いました。イベントのテーマは「伝えることの大切さ」で、このテーマをもとに講演をお願いされました。私は文筆業なので、伝えることの大切さ……というよりも、伝えることの難しさを日々、実感しています。そして、心では「伝えることよりも、聴くことのほうがずっと大切なんだ」と思っています。 いま、伝える方法はほんとうにたくさんあります。世界中にいろんな意見があふれています。私も自分のブログで自分が伝えたいことを一方的に書いています。これは私が伝えたいことであって、「絶対の真実」ではありません。私という人間の身勝手な思いです。誰かが私の話に耳を傾けてくれない限り、私の文章を意志をもって読み、その内容を理解しようとしない限り、私の書いたもの、しゃべった言葉は「記号」にすぎません。 伝えるというのは、

    7月2日 「伝えることの大切さ」明治大学 | 田口ランディ Official Blog
    tokyo_capacitor
    tokyo_capacitor 2011/06/25
     本心では「伝えることより、聴くことのほうがずっと大切なんだ」と思っています。(田口ランディ)
  • 「ふくしまキッズ夏季林間学校」プロジェクト | 田口ランディ Official Blog

    ※このポスターはアド・サポーターの安藤みちこさんが描いてくれたイラストを、田口事務所でデザインしました。安藤さん、ありがとう! ■子どもたちを、子どもに戻すために 地震と地震による原発事故があってから、福島の子どもたちは放射能のために屋外で遊ぶこともままならない生活を送っています。子どもたちは親ごさんの苦労をわかっていて、みんなとてもいい子にしているそうです。子どもたちに、せめて夏休みにのびのびと子どもに戻って大自然のなかで遊んでもらいたい、そういう大人の願いからこのプロジェクトが始まりました。夏季林間学校の試みは、阪神淡路大震災のときも行われました。今回はあまりにも被害が大きい災害だったゆえ、なかなか支援の手が「遊び」にまで及びません。 でも、なんとか、この夏休みをできる限り自由に遊んでほしい。社会が自分たちに無関心ではないことを感じてほしいと願い、教育に関わるNPOのメンバーがこのプロ

    「ふくしまキッズ夏季林間学校」プロジェクト | 田口ランディ Official Blog
    tokyo_capacitor
    tokyo_capacitor 2011/06/02
     子供は外で遊ぶことが仕事なのに。
  • 薔薇の季節 | 田口ランディ Official Blog

    薔薇のシーズンがやってきた。 毎年、薔薇のシーズンになると友人の涼太さんが、畑で育てた薔薇を持ってきてくれる。 今年も待ちに待った薔薇のシーズンが到来し、たくさんの薔薇が千葉からやって来た。 香りのよいオールドローズを中心に、めずらしい薔薇がたくさん。 部屋のなかは薔薇だらけ。 平塚で薔薇を育てている、横田農園の横田さんのところに遊びに行った。 横田農園は珍しい品種の薔薇をたくさん作った有名な薔薇農園。 ほんとうなら薔薇の最盛期なのだけれど、温室の薔薇は植え替えのために処分されていた。 「今年は、震災の影響で結婚式とかイベントがみんな延期になってバラは売れなかったんです。だから秋に向けて植え替えをしているんですよ……」 刈り取られしおれたバラの花の山を見て、ああ、これを届けられたらなあ……と思った。 誰に……? 花を見たくても見れない人たちに……。 横田農園では用のバラを育てている。 シ

    薔薇の季節 | 田口ランディ Official Blog
    tokyo_capacitor
    tokyo_capacitor 2011/05/27
     音楽や言葉や肩を抱くことがそうであるように、花だって立派な支援物資だと思う。
  • ことばを見つめる | 田口ランディ Official Blog

    3月11日の地震のあと、いろいろな場面で「被災者の方にメッセージをお願いします」と言われることが増えました。 私はこのお願いをされたとき、いつも、とてももやもやとした気分になります。 なにが私を、もやもやいがいがした気持ちにさせるのだろう。理由のひとつは「被災者」という言葉にあります。私は「被災者」という言葉が苦手です。自分に対しても使ってもらいたくない言葉です。「被」という漢字がつく言葉全般が苦手です。 「被害者」「被災者」「被爆者」……これらの言葉はいったいどういう意味をもって私の心に入ってくるのかを考えてみました。 この「被」は「被る(こうむる)」「被る(かぶる)」という意味の漢字です。とすれば「被災者」とは「災いをかぶっている人」ということになります。災いを被っている。被るはもともと頭のついた動物の皮をすっぽりとまとうということを指しています。 となれば、災いという現象を被った人は

    ことばを見つめる | 田口ランディ Official Blog
  • 1