魚介類に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸を多く摂取する人ほど脳卒中や心臓病による死亡率が低い傾向にあることが、厚生労働省の研究班(代表・三浦克之滋賀医科大教授)の調査で分かった。日本人を対象に24年間にわたって追跡調査したといい、欧州動脈硬化学会誌に発表される。 研究対象は1980年に厚労省の栄養調査に参加した当時30歳以上の男女9190人(平均年齢50歳)。平日3日間の食事から不飽和脂肪酸の1日あたりの摂取量を推計し、2004年までに亡くなった対象者の死因が脳卒中や心臓病といった循環器疾患だったかどうかを調べた。