JBpressで掲載した人気記事から、もう一度読みたい記事を選びました。(初出:2020年6月27日)※内容は掲載当時のものです。 (舛添 要一:国際政治学者) アメリカでは、ボルトン前大統領補佐官によるトランプ暴露本が大きな反響を呼んでいる。ボルトンのみならず、ティラーソン国務長官、マティス国防長官も辞めたが、元側近がこのような暴露本を出すということは、いかにトランプの政権運営が異常かを物語っている。 ボルトンの回想録によると、トランプは政策については全く理解しておらず、支持率を上げ、再選されるのに何が有利になるかしか考えていないという。金正恩との米朝首脳会談にしても、会談の内容よりも、写真を撮ることのほうが重要だったという。 その指摘は、実は小池百合子都知事にも当てはまる。政策についての理解よりも、派手なパフォーマンスと英語を交えたスローガンを乱発して、マスコミの注目を浴びることに重点