大河ドラマ『光る君へ』第26回「いけにえの姫」では、道長が長女の見上愛演じる藤原彰子を入内させることを決意した。そこで今回は、藤原彰子を取り上げたい。 文=鷹橋 忍 同母弟に、渡邊圭祐が演じる藤原頼通と、藤原教通、同母妹に、藤原姸子(後の三条天皇中宮)、藤原威子(後の後一条天皇中宮)、藤原嬉子(後の東宮敦良親王妃、後冷泉天皇の母)がいる。 正暦元年(990)12月、3歳の彰子の着袴儀(はじめて袴を着ける儀式)が行なわれた。 この年の正月5日、塩野瑛久が演じる一条天皇が11歳で元服し、正月25日、井浦新が演じる藤原道隆の娘・高畑充希が演じる定子が、14歳、もしくは15歳で入内している。 定子は同年10月5日に中宮となり、一条天皇から寵愛された。 長徳元年(995)、彰子が8歳の年、4月に藤原道隆、5月には玉置玲央が演じる藤原道兼と、道長の二人の兄が相次いで亡くなると、道長は一条天皇から内覧に