上映当時は『CASSHERN』のキリキリ監督第二作との触れ込みにガクガクブルブルしていて、気の小さいわたしはとても映画館に足を運ぶ気にすらならずことすらできず、DVD落ちの記念にと恐々自宅で鑑賞。さあ紀里谷和明発地獄行き映画感想の時間だよ! わたしはハリウッド・ゴシップとか著名人のシモのお話とか、そういうゲーノー人的な話題にはあまり興味が無く、万引きの件で狂ったファッションで法廷に出頭したウィノナ・ライダー、とか、そういうド真ン中ストライクな話以外には積極的にゲーノー人を語ろうとは思わないし、役者のゲーノー的なバックボーンにも注視することは少ない。 だが、本作『GOEMON』のすごいところは、そんなゲーノー音痴の横ッ面を引っ叩いてさあ見ろほら見ろと無茶な配役とその演技を見せつけてくれるところ。後述するが、キリキリの「作家性」と相まって、これは素晴らしい地獄の宴と称せられること大請け合い