野生ボノボが他集団の子どもを「養子」とした2事例 Two wild female bonobos adopted infants from a different social group at Wamba Nahoko Tokuyama, Kazuya Toda, Marie-Laure Poiret, Bahanande Iyokango, Batuafe Bakaa, Shintaro Ishizuka Full Text 徳山奈帆子霊長類研究所/野生動物研究センター助教、戸田和弥霊長類研究所研究員、石塚真太郎同研究員らの研究グループは、コンゴ民主共和国ルオー学術保護区の野生ボノボ集団において、メスが他の集団の子どもを「養子」として受け入れ、世話をした2事例を観察し、その詳細を報告しました。現代のヒトでは様々な動機により、血縁や過去の交友関係のない子どもを養子にすることがありますが、