中国・上海(Shanghai)の浦東(Pudong)地区の夜景(2014年7月31日撮影)。(c)AFP/JOHANNES EISELE〔AFPBB News〕 中国共産党が関心を持ったテーマのうち、「ソビエト共産党がたどった運命を回避する方法」ほど詳細に研究されたものはほとんどない。習近平国家主席は2012年に実権を握った後、党内部の会議において、ソビエト連邦にはミハイル・ゴルバチョフとグラスノスチ(情報公開)に立ち向かえるだけの「男らしさを備えた」人間が1人もいなかったと述べた。 しかし、習氏にとっては、同じ時代に起こった別の歴史的出来事の方が当面は気になるかもしれない。それは、30年ほど前に日本で膨らみ始めた後、日本国民の自信を喪失させ、企業を萎縮させ、何十年も残る傷を経済にもたらした不動産・株式市場のバブルのことだ。中国では今、この展開を避けることが何よりも重視されている。 中国政