中部電力は20日、音が鳴っている方向に透明なディスプレーを向けると、音の発生場所と大きさがオレンジ色の円で画面上に表示される装置「音メガネ」を開発したと発表した。 音の大きさは円の大小で表す。特定の周波数以上の音だけに反応するように設定することも可能で、発電所や変電所で機器の異常音が発生した際、故障などの発見が容易になる。今月中にも中部電で実用化する。 ディスプレーの上部にマイク5個を設置し、マイクに届く速さの違いで音の方向と大きさを測定する。 従来はデジタルカメラから取り込んだ画像に音の情報を合成し、特殊なモニターに表示していたが、透明ディスプレーを使うことで画像処理の手間を省き、装置の小型化と軽量化を実現した。