点字利用と読書に関するアンケート調査の結果について 日本点字図書館の点字図書の利用タイトル数は,10年間で約3割減少している。また,点字図書館関係者からも,視覚障害者の「点字離れ」,「点字読者の減少」の声をよく聞く。本当に点字を読む人が少なくなってしまったのであろうか?点字利用者は点字図書をどのように利用しているのであろうか?このような疑問を少しでも明らかにするために,日本点字図書館では,視覚障害者の点字図書の利用の実態,読書意識についての調査を行なった。 調査期間は2013年10月5日~10月22日。当館で点字図書の貸出実績のある利用者600人を選び点字のアンケート用紙を送付した。回答者は231人。9割が点字図書を読むことができ,50代以上が6割,障害程度等級1,2級が100%であった。 設問は全部で20問。もっとも重点を置いた設問が,点字図書,録音図書を両方利用する人に七つの場面を挙げ