■ちばぎん総研経済調査部主任研究員・原口典子 千葉県内で自治体などが運営する140の図書館での年間貸し出し冊数は全国6位の計約3347万冊にのぼり、県民1人当たりでは、平成13年度の4・2冊から22年度には5・4冊に増加している。 24年度の文部科学省「全国学力・学習状況調査」によると、「読書は好きですか」の質問に「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と回答した県内の公立中学校の生徒は74・3%。年間貸し出し冊数の全国上位6都府県の中では最高の割合だ。「読書県『ちば』」を目指し、県がソフト・ハード両面の取り組みを充実させた成果と考えられる。 ソフト面では、乳幼児健診などの際に、保護者に赤ちゃんと絵本を通してふれあう大切さを伝える「ブックスタート」を実施しており、実施市町村は15年度の16・5%から、20年度には60・7%まで増加した。このほか、12学級以上の公立小中高、特別支援学校に