複数の銀行関係者によると、貸出金利が上がっているようだ。「市場金利が上がっているため」とのことで、金利設定が市場連動するなら上がらざるを得ないのだろう。ただ、よく考えると、必ずも貸出金利が市場連動する必要はないのではないか、と思った。なぜなら、銀行の大半は預金超過であり、市場から資金を取り入れて融資に回しているわけではない。市場から金を調達しており、そのコスト(金利)が上がったから貸出金利に転嫁するならまだ話は分かるが、預金でほぼ貸出が賄えているなら、貸出金利を市場金利に追随させる必然性は乏しいように思われる。 原油高に直面した製造業と比較してみよう。原材料価格が上昇した場合、製造業は合理化努力によって製品価格への転嫁を可能な限り避けようとしている。これは卸売物価の上昇が消費者物価にダイレクトに波及していないことにもうかがえる。日銀の量的緩和解除によって足元金利を除いて市場金利は上昇してい
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