なぜか本国のフランスでよりも極東の日本での方が人気が高くなっているらしいエマニュエル・トッド氏。日本でやった最近の講演をまとめて日本語でとっとと出した本のタイトルが『問題は英国ではない、EUなのだ』。 http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166610938 実はやや看板とずれがあり、後半の全体の4分の3近くはトッド自身の半生記だったりして、それほどイギリス論でもなければEU論でもない。 そして、タイトルに対応する部分も、正直やや突っ込み不足の嫌いが。 この本でトッドが言っている反EUのイギリスというのは、典型的には今回労働党の党首に再選されたコービンみたいなスタンスに近い。 確かにそういう部分が重要であることは間違いない。 実際、国民投票のときに本ブログに書いたこの記事で指摘したように、 http://eulabourlaw.cocolog-ni