住生活グループが27日までに、TBSホールディングスとの間で行っていたプロ野球の横浜ベイスターズの買収交渉を打ち切ったことがわかった。買収価格などの条件面で折り合いが付かなかったと見られる。 住生活グループは、住設機器の大手。傘下のトステムがサッカーJ1の鹿島アントラーズのスポンサーになるなど、スポーツへの協賛に熱心な企業として知られる。TBSはグループで、球団株式の69.2%を持つ筆頭株主だが経営不振となり、住生活グループに持ち株を売却する方向で、9月末ごろから協議を続けていた。 球団の譲渡は原則として、新球団が参加しようとする年の前年の11月30日までに、12球団による実行委員会とオーナー会議での承認が必要。これに向け交渉してきたが、条件面での折り合いが付かなかったようだ。