○「HP作成代金請求事件判例紹介1、2、3」で紹介したHP作成代金200万円の支払請求訴えを出し最終的には、200万円の支払を命じる判決を受けた事件は、当初相談を受けた時点では、以下の理由で、訴えを出しても請求を認められるのは大変難しいと判断した事案でした。 ○HP作成契約は、請負契約に該当し、民法第632条(請負)で「請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。」と規定され、請負者による仕事の完成とそれ対する注文者による一定の対価の支払約束の成立が必要で ○請負契約の典型例は、建物建築請負工事契約ですが、私の経験では、建築請負で一番争いが多いのは追加工事についての代金額で、例えば当初2000万円で契約した建築請負工事が、工事途中で注文者から色々注文が出されて、最終的な工事代金が500万円増え