スウェーデン発のデジタル音楽サービスSpotifyが新しい動きを見せている。無料ストリーミングで知られる同社だが、5月初めに最新のダウンロードサービスや「iPod」統合などの機能を発表、米Appleの「iTunes」対抗との呼び声もあり、期待されてきた米国ローンチがいよいよ近づいているようにもみえる。同時に、デジタル音楽ビジネスと広告モデルへの苦悩も垣間見れる。 音楽ビジネスのパイオニア、Spotifyの最新動向 Spotifyは、広告を付けることで音楽ストリーミングを無料とした、広告付き音楽ビジネスのパイオニア的存在だ。サービス開始は2008年。スウェーデンのほか、本社機能を持つ英国、それにフランス、スペインなど欧州7カ国で展開している。有料サービスも提供するが、同社のユーザーの約9割が無料モデルの利用者だ。今年に入り、登録ユーザーが1000万人に到達したことを発表したが、そのうち有料サ