ソニーは6日、2014年3月期連結決算(米国会計基準)で純損益が1100億円の赤字になる見通しだと発表した。従来予想は300億円の黒字だったが、不振のパソコン(PC)事業の譲渡やテレビ事業の分社化などに伴う損失計上が響く。同社は13年3月期に純損益の4年連続赤字を脱したばかりだった。 営業赤字が長年続くテレビ事業については、7月をめどに分社化し、完全子会社として運営する方針を発表。収益構造を改善し、15年3月期の黒字化を目指す。 PCとテレビの事業再編などに伴い、15年3月末までに国内1500人、海外3500人の計5000人を削減する計画。事業再編や人員削減を行う構造改革費用として、約200億円上積みし、グループ全体で約700億円を見込んだ。 平井一夫社長は決算説明会で「テレビやPCなど電機事業の一層の選択と集中に伴い、さらなる(人員削減などの)変革が必要と判断した」と強調した。 ただ、ソ