勇敢というよりは蛮勇と言うべきだろう。同僚が1月3日仕事始めの日に退職届を出したのだ。年休を消化するのでもう来ないらしい。同じオカマバーの飯を食った仲なのに薄情な奴だ(ポッキーゲームを飯と呼ぶにはいささか抵抗があるが)。彼は僕らを引っ張るタイプの人材だった。今まで何回、彼に足を引っ張られ、仕事をしくじったことだろう。実に惜しい。彼がいてくれたおかげで僕らは自分の失敗が目立たず、救われてきたのだから。これからは誰がその重責を担うのか。先が思いやられる。 ウチの会社は昨秋から業績がV字ならぬI字回復して現在絶好調(好調の要因が不明なのが不気味だが)。その一方で、ここ数年退職者が相次ぎ、「自然リストラ」と称して補充も怠っていたため各部署で人員不足かつ高齢化。そのようなプラスとマイナス要因で結果的に多忙を極めている。なので特に仕事が出来る人物でなくても犬猫よりはマシ、彼のような人物でも抜けられると