裁判所速記官は、最高裁がその養成を停止したので、将来は廃止をするつもりなのであろう。 現在は現職の人たちの自然減を待っている状態であり、いわば絶滅危惧種のようになっている。 しかし、最高裁が速記に代わる証言記録の確保策としているのは、録音と外注による反訳である。 反訳には時間がかかるので、証言の記録はすぐには入手できない。そもそもコストがかかるものだから、外注は当事者が希望する限りとなっている。 刑事裁判、特に裁判員裁判の場合は、それでは間に合わないので、ビデオ記録を音声認識システムで文字化したデータで検索して利用することになっている。 こうしたやり方に比べ、発達した電子速記は、リアルタイムのトランスクリプトが可能となり、証言を行なっている法廷で字幕のように表示することも可能である。速記者の理解できない言葉はその場で確認もできるので、正確性も数段マシだ。 そういうわけで、はやとくん通信とい