はじめに 「響け!ユーフォニアム」11話で秀逸だったのは、 再オーディション時に、どちらがソロにふさわしいか、 滝先生が演奏後の拍手で決めようと提案したのに、 結局は麗奈と香織のどちらにも拍手をしない部員達の描写。 私は、この部員達の描き方に色々感じてしまった。 拍手をする人、しない人 まず拍手をしないというのは、正しい言い方ではないのかもしれない。 拍手ができなかったという方が正しいのかもしれない。 おそらく多数の部員達が拍手をできなかったのは、 どちらにも与することができないという気持ちが、 部員達の中で支配していたからだろう。 明らかに、両者の演奏後の場の空気や部員の反応を見る限り 麗奈の演奏の方が香織を上回っている事は確かだ。 香織の最大の支持者の優子ですら、麗奈の演奏に観念していた。 だからといって、部員達が麗奈に拍手を送ることをしない。 それは麗奈に与する動機が殆どの部員にはな